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【非公式】JQuakeのインストール・設定手順、使い方を解説

JQuake

JQuakeをWindows10で利用する際の各種設定手順です。

2023年8月11日追記
JQuakeがデータ取得元として利用している防災科学技術研究所(NIED)の強震モニタの利用規約が改定されました。利用規約改定に対応し、緊急地震速報の取得に制限があるJQuake v1.8.5が配信中です。※現在、この記事はJQuake v1.8.4版の解説となっています。
記事更新中です。

JQuake

この記事を書いている人は緊急地震速報の技術的な仕組みを理解していません。
内容に誤りがある可能性があります。ご了承下さい。

JQuakeの歴史については、開発者のブログで。
JQuakeの話 – Nonetype1’s blog

JQuake開発者、フランソワ様のTwitter
François LN / フランソワ (JQuake)さん (@NoneType1) / Twitter

JQuakeを利用する際は、必ずJQuake公式サイトを良く読んで下さい。
利用に関する注意点が記載されています。
JQuake公式Q&Aページも参考になります。
Support – JQuake開発者へ(善意の)サポートを求める前に、公式サイトを必ず読んでおきましょう。
JQuakeでは高度利用者向け緊急地震速報を扱います。
緊急地震速報の特性・技術的限界を理解した上でご利用ください。緊急地震速報の仕組み上、揺れの到達に緊急地震速報が間に合わない場合があります。詳しくは気象庁のサイトをご覧ください。
気象庁|緊急地震速報|緊急地震速報についてよきせぬ不具合・誤作動が発生する場合があります。自己責任でご利用ください。
バージョンアップにより設定手順・項目が変更される場合があります。
JQuake 1.8.1(Windows版)の設定手順です。

【重要】JQuake公式サイトにも記載がありますが、アップデートの際は既存のJQuakeをすべて削除してください。
ファイル上書きでアップデートをするとエラーが出ます!
※JQuakeのファイルを削除しても設定値は残ります。

ダウンロードページ下部に、製作者への寄付リンクがあります。
1ドルから、各種クレジットカード・PayPalで寄付が可能です。

JQuakeのDM-D.S.Sについて

JQuakeはv1.8よりDM-D.S.Sに対応しました。
DM-D.S.S(有料)に連携させることにより、個人利用では最速クラスで緊急地震速報を受信することが出来ます。

詳細・DM-D.S.S接続の利点は、JQuake公式サイトをご覧ください。
Project DM-D.S.S – JQuake

JQuakeでは2022年9月現在、防災科学技術研究所(NIED)のデータを利用し、無料で地震速報を受信することが出来ます。
JQuakeこれまでも、これからも無料で利用が可能です。

この件、Fuku1213様が詳しく解説しています。


※「Twitterで会話をすべて読む」で続きの解説が読めます。

【深発地震】
深さ100㎞程度より深い場所で発生する地震。正確な震度の予測が困難。
【PLUM法】
巨大地震発生後に続けて発生した地震を予測する手法。2022年3月17日、福島県沖の地震で真価を発揮しました。
11時34分最大震度5弱、2分後の11時36分に震度6強の地震が発生しましたが、2回目の6強はPLUM法で緊急地震速報が出ました。
PLUM法非対応の環境では、2回目の緊急地震速報は正確な情報を受け取ることが出来ません。
気象庁|緊急地震速報|PLUM法の導入について

JQuake新規インストール手順

JQuakeダウンロード

JQuake – Download
JQuake公式サイトからJQuake本体をダウンロードしましょう。
Windowsパソコンで利用するので、Windows用を選びます。
※サイト記載の注意事項・インストール手順は利用前に読んでおきましょう。

JQuake 1.6.2よりJAVAがJQuakeに内蔵されたので、JAVAのインストールは不要です。
※以前はJQuakeを利用するために別途JAVAをインストールする必要がありました。

 

JQuake展開場所

ダウンロードしたzipファイルを、展開します。
JQuakeはインストーラー方式ではないので、お好みの場所に展開してください。

私は、Cドライブ直下に「app」フォルダを作成、その中に「JQuake」フォルダを作成しそこに展開しました。
C:\app\JQuake

【2022/08/13追記】JQuake公式では「C:\Program Files\」内に置くことをお勧めしています。
ただし、「C:\Program Files\」に保存する場合は管理者権限が必要です。
ダウンロードページに記載がある通り、ファイルパス・フォルダ名にユニコード文字を含めるとエラーが出ます。
アルファベット・数字のみのファイルパス・フォルダ名にしておきましょう。
エラーが出る例「C:\便利ソフト\JQuake」

JQuakeアップデート手順

JQuakeをアップデートする際の手順です。

まずは、起動中のJQuakeを終了してください。

JQuakeアップデート手順

JQuake公式サイトから最新版JQuakeをダウンロードし、既存のJQuakeをすべて削除してから同じ場所に展開してください。

JQuakeの設定値は別の場所に保存されているので、削除しても設定値は残ります。
※設定ファイルはおそらく「C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\JQuake」に保存されています。

JQuakeを起動・スタートアップに登録(お好みで)

JQuake初回起動画面
JQuake.exeを実行すると、JQuakeが起動します。

初回起動時には\よこそう/が表示されます。
\よこそう/はイースターエッグとなりました。
震度レベル2のテスト再生を連打すると・・・

スタートアップの登録

PC起動時にJQuakeを自動起動したい場合は、JQuake.exeのショートカットを作成、そのショートカットをスタートアップフォルダに保存しましょう。

Windows10のスタートアップ登録手順は、以下を参考にしてください。
【Windows 10】スタートアップ フォルダの場所と登録の方法 | カラバリ

各種設定をしましょう

初期設定では、全国の緊急地震速報をすべて通知します。
また、微細な地震を検知してアプリがポップアップし、地震情報が音声で流れます。

この設定だと頻繁に通知が来るので、早めに通知条件を変更することをオススメします。
JQuakeをインストールした人以外が身近いる場合は特に。
本来受け取るはずのない遠隔地の緊急地震速報の音が流れると、知らない人はパニックになる可能性があります。

JQuakeの設定

設定は設定アイコンから開きます。

【設定】一般タブ

JQuake設定「一般タブ」
一般タブの設定です。

言語/Language

JQuakeの言語設定
日本語・英語から選べます。

観測点データサーバ

JQuakeの観測点データサーバ

JQuakeは防災科学技術研究所(NIED)から観測点の震度情報等を取得します。
情報取得元のサーバを変更できますが、初期設定のkmoniから変更する必要はありません。

サーバは多分これ?
kmoni→http://www.kmoni.bosai.go.jp/
lmoniexp→https://www.lmoni.bosai.go.jp/monitor/
realtime→https://realtime-earthquake-monitor.appspot.com/

トレイ/ウィンドウの動作

JQuakeのトレイウィンドウの動作

アプリを閉じたときの動作・通知時の挙動の設定です。
地震情報をできるだけすぐ目にしたい・仕事の邪魔をされたくない・・・といろいろあると思うので、お好みで。

私はアプリ右上の【✕】を押したときにJQuakeを終了せず待受状態にしたいので、
「トレイアイコンあり/トレイにウィンドウを閉じる/トレイに最小化」に設定。

トレイ
トレイアイコンとは、デスクトップ右下のアイコンのことです。

■「ウィンドウを常に前面に表示する」
通知時に見逃さないように、チェックを入れました。

■「起動時にウィンドウを開く」
正常に動作しているか確認したいのでチェックを入れました。PC起動時にウィンドウが開きます。

■「EEW受信時または揺れ検出時に画面スリープを解除」
通知時に見逃さないように、チェックを入れました。

■「ゲームモード」
通知時にウィンドウを表示させたくない場合は、有効にしてください。

インターフェースのスケーリング

JQuakeのインターフェースのスケーリング

言葉で説明するよりも、実際にスライダーを動かしたほうが早い。
JQuakeの各種表示サイズが変わります。

解像度の低いモニタは小さく、4k高解像度のモニタは大きくすると見やすくなるかも。
お好みで変更してください。

ユーザーの場所

JQuakeのユーザーの場所
近くの地震のみ通知・自宅の予想震度を表示・予想時刻算出のために、場所を設定します。

経度・緯度の設定
緯度・経度は10進法で入力します。
下記サイトで簡単に緯度・経度を調べられます。
ウェブ地図で緯度・経度を求める Leaflet版

音声

JQuakeの音声(ボリューム)

通知音量の設定です。JQuakeのすべての音声・通知音に影響します。
職場で使うならミュートがいいかも・・・

地震と津波気象庁情報

JQuakeの地震と気象庁情報
地震情報の音声通知・津波情報の表示設定。

地震津波・津波情報を音声で流してくれますが、これは緊急地震速報ではなく気象庁で震度が確定した段階で流れます。
初期値はすべての地震情報を読み上げます。しきい値の変更か無効を個人的に推奨。
※遠隔地震情報は、国外の大きな地震です。

【設定】地図タブ

JQuakeの地図タブ

地図タブの設定です。

表示するデータ

JQuakeの表示するデータ

地図上に表示する観測点・震度情報の設定です。

■地表最大加速度
観測点の地表最大加速度を表示します。
地表最大加速度

■地表リアルタイム震度
地表リアルタイム震度
観測点の震度を表示します。
※速報値であり気象庁発表の震度と異なります。

■計測・予想震度
地表リアルタイム震度と、地震速報の予測値が表示されます。
個人的にはこれが好み。
計測・予想震度

■予想震度
地震速報の予測値が表示されます。
観測点の情報をリアルタイムに表示する必要ない方はこれ。スッキリしてこれも好み。
スクショ撮り忘れました。

マップの動作

JQuakeマップの動作
地震通知時のマップズーム設定です。
「動的ズームを有効にする」にチェックを入れると、地震を検知したエリアに自動ズームします。

地図レイアウト

JQuakeの地図レイアウト

地図のレイアウト設定。表記のとおりですね。

■現在のビューをホームビューとして割り当てます
日本全体ではなく特定のエリアを表示し続けたい場合の設定。
例:北海道にズームした状態で割り当てれば、常に北海道が表示されるようになります。

【設定】Project DM-D.S.S

Project DM-DSS

地震続報を国内最高レベルで受信することが出来る、外部サービス「Project DM-D.S.S」の接続設定

手順は別記事で解説します。

【設定】緊急地震速報タブ

JQuakeの緊急地震速報

緊急地震速報受信時の通知設定です。

緊急地震速報(警報)の音テストは、周りに配慮して行ってください。

レベル1は通知音がなります。

レベルには警報音と音声が流れます。

通知時に音声を流すか、ウィンドウを開くか、自宅周辺の予報のみ通知するかの設定です。
※ローカル:ユーザーの場所で設定した場所です。

私は
レベル1:震度2以上・ローカルのみ
レベル2:震度5以上・全国
に設定しました。
※この設定だと、九州にお住まいでも北海道5弱以上の地震(レベル2)で警報音がなります。
周りの方がパニックにならないようご注意ください。

【設定】揺れ検出時

JQuakeの揺れ検出時
防災科学技術研究所(NIED)から取得した観測点情報を元に、JQuakeが独自に地震を検知する機能です。
気象庁配信の緊急地震速報とは異なります。


揺れ検出したときの画面。震度1に満たないレベルの地震でも検知してくれます。
どちらも、緊急地震速報は出ませんでした。

「この地点で揺れてる、地震かも!」といったときに通知する機能ですね。
揺れを検知したときに通知する機能ですが、緊急地震速報より早く通知することが多いです。

全国・もしくはローカルで、一定の揺れを検知したときに通知。その通知条件を細かく設定できます。

私の設定は、
・自宅周辺で震度2以上
・全国で震度5弱以上
の場合に音声を流すようにしています。

PGAレベル(地表最大加速度)はいまいちピンとこないので全てオフ。

【設定】リプレイ

リプレイ

過去3時間の地震情報を再生することが出来ます。

リプレイ2

地震情報からリプレイ再生することも出来ます(過去3時間以内の地震のみ)。

地震発生時に意図した設定通りに動作するか、確認するのに便利です。

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