Windows パソコンで緊急地震速報を受信できるアプリを探してみました。
緊急地震速報の受信アプリを使用する際には、取り扱いにご注意ください。
テレビやスマホで受信できる緊急地震速報とは違い、設定次第では震度1クラスでも受信することが出来ます。
不用意に設定すると、混乱を招く可能性があります。
⇒気象庁|緊急地震速報|緊急地震速報について
目次
緊急地震速報は2種類ある
「一般向け」緊急地震速報(警報)
テレビやスマホで受信できるのが「一般向け」緊急地震速報です。
速報が出る条件は、地震波が2つ以上の地震観測点で観測され、最大震度5弱以上と予測された場合。
発表される地域は、震度4以上。
大きな揺れが予想されるときのみ、広い範囲で速報が出ます。
また、発表内容は「大きな地震が来る」ことのみ。
過去の速報履歴は以下から確認できます。
⇒気象庁|緊急地震速報(警報)発表状況
「高度利用者向け」緊急地震速報(予報)
今回紹介するアプリで受信できるのは、「高度利用者向け」緊急地震速報です。
速報が出る条件は、地震観測点で1つ以上の観測点においてP波またはS波の振幅が100ガル以上となるか、もしくは解析によりマグニチュード3.5以上または最大震度3以上と予測される場合。
揺れが弱い・予想の信頼度が低い場合でも素早く速報が出ます。
また、場所ごとにピンポイントで予測震度と到達予想時刻が分かります。
過去の速報履歴は以下から確認できます。
⇒気象庁|緊急地震速報(予報)発表状況
毎日速報が出てますし、1日に5回以上出てる日もありますね。
これをすべて受信し、そのたびに通知が来ると・・・困りますね。
アプリ側で通知する条件を絞る必要があります。
緊急地震速報を受信できる専用端末
パソコンにソフト入れて設定するの面倒・・・という方は、株式会社センチュリーの地震の見張り番@homeがおすすめ。
24時間365日、稼働します。
価格33,000円で5年間使用できます。月額に換算すると、550円ですね。
※LANケーブルでインターネット接続が必要です。
⇒地震の見張り番@home〔緊急地震速報機〕 – 株式会社センチュリー
企業が作成したソフト
【ストラテジー(株)】SignalNow X
⇒ストラテジー株式会社 – SignalNow X ダウンロード
観測点の情報表示 | ✕ |
到達予想時刻のカウントダウン | ○ |
津波情報 | ○ |
地震情報のアナウンス | ✕ |
過去の地震情報を確認 | ✕ |
導入難易度 | ★ |
利用料金 | 無料 |
ストラテジー(株)のSignalNow Xは、完全無料で利用できます。
※ソフトダウンロード時にメールアドレスの登録が必要です。
インストールして地点を登録するだけの簡単設定です。
通知時には通知音・警報音が鳴ります。この音を変更できないのは残念なところ。もうすこし控えめな通報音も用意してほしいのですが。
【(株)ウェザーニュース】The Last 10-Second
⇒個人向け緊急地震速報 The Last 10-Second-ウェザーニュース
観測点の情報表示 | ✕ |
到達予想時刻のカウントダウン | ○ |
津波情報 | ○ |
地震情報の音声アナウンス | ○ |
過去の地震情報を確認 | ✕ |
導入・設定難易度 | ☆ |
利用料金 | 月額330円 |
ウェザーニュースのThe Last 10-Secondは、見やすい画面とカウントダウン音声が特徴。
導入も、インストールしてウェザーニュースアカウントでログイン、自宅の場所を登録するだけなので簡単に利用できます。
通知時には音声で震源地・推定震度・到達までのカウントダウン音声が流れるので、パソコンから離れていても安心です。
この音声がとても聞き取りやすい。
利用するには月額330円のウェザーニュース会員になる必要があります。
と、オススメしたいのですが、どうもウェザーニュースはこのソフトに現在あまり力を入れていないようで・・・
Windows10対応が2020年2月・・・いやー遅かったですね。
元々Flash Playerを使用するアプリだったので、2020/12/31にFlash Playerサポート終了するときは「The Last 10-Second」も同時に終了するのでは?なんて話もありましたが・・・
一応対応しました、2020/12/31に。まさかサポート終了日にFlash Playerを使用しないバージョンが公開されるとは。ギリギリすぎますね。
アプリのインストールと訓練機能は無料でも可能なので、契約前に試しにインストールすることをオススメします。
有志(個人)が作成したソフト
ここからは、個人が作成した緊急地震速報受信ソフトを紹介。
個人で制作しているので、使用する場合は下記に注意してください。
・正常に動作する保証はありません
・不具合で正常に受信できなくなる可能性があります。
・不具合でパソコンの動作に影響を与える可能性があります。
・開発停止により突然利用できなくなる可能性があります。
・製作者によるサポートは基本ありません(善意でのサポートはあるかも)。
・各種設定項目が多く、初期設定に時間がかかる場合があります。
パソコンの操作が得意(自分で調べてトラブル解決できる)な人向け。
なにかトラブルが発生しても自己責任です。
少しでも不安がある方は、利用しないことをオススメします。
利用する前に、必ず導入手順などをよく読んでください。
利用方法・設定手順がわからなくても開発者様への問い合わせはお控えください。
不具合報告は除きますが、報告しても不具合が修正される保証はありません。
感謝の気持ちはぜひ伝えましょう!寄付を受け付けているソフトもあります。
※バージョンアップにより、画面構成・機能が変更されている場合があります。
JQuake
Kiwi Monitorは強震モニタの利用規約改定により、一部機能が削減されています。
緊急地震速報は外部有料サービスの契約時のみ利用できます。
観測点の情報表示 | ○ |
到達予想時刻のカウントダウン | △(外部有料サービス) |
津波情報 | ○ |
地震情報の音声アナウンス | △(一部) |
過去の地震情報を確認 | ○ |
利用料金 | 無料(外部有料サービス対応) |
デザインが良く、検知条件も細かく設定できるので私が愛用しているソフトです。
設定項目は多いですが、検知条件を細かく設定したり、通知音の設定も可能です。
遠くで発生した地震はアプリのポップアップのみ、近くの地震は通知音を鳴らす、大きな地震が発生したら大音量で・・・などの設定が可能です。
緊急地震速報が出ない、弱い地震を検知して通知することも可能です。
緊急地震速報 (警報)受信時の動きは、下記YouTubeを御覧ください。
※緊急地震速報 (警報)の時のみ、音声アナウンスが流れます。
※音量にご注意ください。
JQuakeの歴史については、開発者のブログで。
JQuakeの話 – Nonetype1’s blog
Kiwi Monitor(開発停止)
Kiwi Monitorは強震モニタの利用規約改定により、開発停止・利用中止のアナウンスが出ています。
観測点の情報表示 | ○ |
到達予想時刻のカウントダウン | ✕ |
津波情報 | ✕ |
地震情報の音声アナウンス | ✕ |
過去の地震情報を確認 | ○ |
利用料金 | 無料 |
「Kyoshin EEW Viewer」の後継ソフト。
シンプルながら見やすい表示。サブPCで愛用していたのですが、開発停止してしまいました。
現在はアプリの公開も停止しています。また、開発者からも利用を中止するようアナウンスが出ています。
「Kiwi Monitor」の利用について | Kiwi Monitor
突然開発停止する可能性もあるのが、個人制作のアプリの特徴ですね・・・
EqMini(開発停止)
EqMiniは強震モニタの利用規約改定により、開発停止のアナウンスが出ています。
観測点の情報表示 | ✕ |
到達予想時刻のカウントダウン | ○ |
津波情報 | ✕ |
地震情報の音声アナウンス | ○ |
過去の地震情報を確認 | ○ |
利用料金 | 無料 |
「EqWatch」の後継ソフト
シンプルなUIながら、到達予想時刻のカウントダウンや音声アナウンスなどが可能。
設定難易度は高め。
EqMax(開発停止)
EqMiniは強震モニタの利用規約改定により、開発停止のアナウンスが出ています。
観測点の情報表示 | ○ |
到達予想時刻のカウントダウン | ○ |
津波情報 | ○ |
地震情報の音声アナウンス | ○ |
過去の地震情報を確認 | ○ |
導入・設定難易度 | ☆☆☆☆☆ |
利用料金 | 無料 |
情報量の多さが特徴。到達予想時刻のカウントダウンや音声アナウンスに加え、震源に近いYoutubeライブカメラの自動再生、気象庁の震度情報の取得・表示が可能。
機能が多いだけあって、設定難易度は高めです。
緊急地震速報 (警報)受信時の動きは、下記YouTubeを御覧ください。
※緊急地震速報の警報音が含まれます。音量にご注意ください。
KyoshinEewViewer for ingen
観測点の情報表示 | ○ |
到達予想時刻のカウントダウン | ✕ |
津波情報 | |
地震情報の音声アナウンス | ✕ |
過去の地震情報を確認 | ○ |
導入・設定難易度 | ☆☆☆ |
利用料金 | 無料(外部有料サービス対応) |
高解像度モニタに対応したアプリ。4kモニタで全画面表示してもくっきり表示されます。
「基本機能を作成中の段階」とのことなので、利用する際はご注意ください。
【追記】
過去地震情報の閲覧が可能になりました。
今後も機能追加の予定があり、期待できますね。
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