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1万円以下の激安中華プロジェクターを辛口レビュー

2.5

フルHD(1920×1080)のホームシアター向けプロジェクターだと、安くても6万円台からと高価格なプロジェクターですが、Amazonを見てみると謎メーカーで1万円以下のプロジェクターがたくさん見つかります。
※アスペクト比4:3だったり、解像度が低いビジネス向けプロジェクタならもっと安い。

どんなもんかと気になったので、試しに購入してみました。辛口レビューです。
また、10万超えのホームシアター向けプロジェクターとの比較もします。

購入したプロジェクタ

今回はAmazonで7500円!で購入した、Wimius製T3というプロジェクタです。Amazonでは複数の商品ページがあります。レビューを見る限り地雷ってことは無さそう。まあ、個体差が大きい中華製なので、期待はしていませんが。


 


本体カラーがシルバー、ブラック、ホワイトから選べます。今回はホワイト色を購入。

中華メーカーには珍しく?公式HPがあります。スマホだと表示崩れるなあ。。。
WIMIUS

プロジェクタは以下のページ。ですが、何故かT3の商品ページが用意されていないようです。中華クォリティ…
WIMIUS-Projector

ちなみに、取扱説明書をダウンロードできます。なんと日本語含む他言語バージョン!(ページ最後が日本語です。)
※PDF注意。サーバが重くダウンロードに時間がかかります。
http://www.wimius.com/files/T3%20projector%20instruction.pdf?66b11b

スペック

気になるところをピックアップ

解像度:800*480

低い・・・DVDくらいの解像度。中華プロジェクタでは標準スペック。映像素子は液晶です。

対応解像度: 1920*1080まで対応

これ、中華プロジェクタあるあるなんですが、フルHD対応!なんて書かれていても、出力は800*480なんてことがあります。フルHDの映像の入力も対応してるってだけです。

明るさ:1200ルーメン

本当に1200ルーメンも出たら最高なんですが、大体スペック詐欺です。ちなみにちゃんとしたプロジェクタは2000ルーメン程度、明るい部屋で投影するオフィス向けプロジェクタは3000ルーメン以上ってところでしょうか。

ライトタイプ:LED

光源はLED。ちゃんとしたプロジェクタは水銀ランプを使ってますが、この価格帯のLEDだと明るさもそれなりです。ただしLEDは電球が切れることがないので、長く使えます。まあこの値段だとLED以外のところが先に壊れそうですが。
ちなみに10万以上の機種でLED使ってるものは、しっかり明るい機種もあります。

画面サイズ:37〜100インチ

コレも参考にならないんですよね・・・壁から離せばそれだけ大きくなりますし。暗くなるけど。
投影サイズは取扱説明書が参考になります。

入力端子も豊富で、USBメモリ・microSDカード内の動画再生も可能。意外と遊べそうだ。

開封の儀

外箱

意外と梱包がしっかりしてます。やるじゃん


プロジェクタ本体。意外と安っぽくない。レンズカバーが付いてます。

ピント調整と台形補正が可能。

端子は豊富。VGAとHDMI。


そして付属の変換ケーブルで赤白黄のAVケーブルが使える。


スマホも別売りのHDMI変換ケーブルを購入すれば接続できますね。

リモコンが付属してますが、本体でも操作できます。

リモコン。流用品のようで使わないボタンもあります。単3乾電池2本は別途購入が必要。


角度調整できるネジが付いてます。


三脚も付属してますが、使い勝手はいまいち。手持ちの三脚があればそちらをつかましょう。

映してみた

ソースはガルパン劇場版のブルーレイ。ブルーレイレコーダーで再生し、HDMIで接続しています。
注意!カメラで撮影すると自動補正がかかり、暗い映像でも明るく写ってしまいます。あくまでイメージで!

白い壁でもいいのですが、今回はホームシアター用の120インチスクリーンに映してみました。対応サイズが100インチまでなので、完全にオーバースペックです。が…

意外とちゃんと映るじゃん!部屋を暗くしたら120インチでも十分イケる!

ただ、やっぱり写真で見るより暗いし、赤色がピンク寄りになる、色が若干淡い。解像度も低くてジャギーが目立つ。しかし、7500円でこの大画面なら文句言えません。

ちなみに部屋を明るくすると、キビシイです。視聴に耐えない。でも部屋を暗くすればアリですよ!

11万のプロジェクタと比較

BenQのHT3050(約11万円)と比較。桁が2つ違うので、不利な勝負です。
HDMIをスプリッターで分岐し、同じ映像を画面半分を隠しながら同時投影してます。

左がWIMIUS T3、右がBenQ HT3050

いやほんと、ぜんぜん違うんです。スペック上ではHT3050が2,000ルーメン、T3が1,200ルーメン。1,200ルーメンはやはりスペック詐欺ですねえ・・・ただ、HT3050は明るすぎるくらいですので、、、

HT3050

WIMIUS T3

T3は色味が淡い、解像度もひくい。しかし、値段考えたら、あり。だって値段差約20倍ですもの。

明るさはこんなに違う。

120インチはオーバースペックなんでしょう。もう少し小さく投影すればそれだけ明るくなります。

操作メニュー

多言語対応で、日本語にも変更可能です。ただ、若干日本語が変。

映像メニュー。色合いを変更できますが、思い通りにはならない。オマケ機能。


音声メニュー。イコライザなんてものもありますが。。。おまけにもならない機能。


電源ON-OFFタイマーなんてものも。


リバースってのは画面の反転が可能。設置位置によっては本体をひっくり返すこともありますが、対応可能。言語切替もここ(デフォルトは英語でした。)

謎のチューナー機能。グレーアウして選択できず。アップデートも機能としてはありますが、アップデータがあるのか不明。内部システムを流用してるからかな?

スピーカー

スマホレベルのスピーカー。一応、スピーカーは2つ搭載されているので、ステレオなのかな?でも位置が左右対称じゃない。


イヤホン端子があるので、手持ちのイヤホン・スピーカーで音を聞くほうがいいです。

騒音

中華プロジェクタはどの機種も同じみたいですが、本体の冷却ファンが煩いです。小さなファンが頑張って高速回転してます。気が散る!
やはりイヤホン使った方が良いです。

USBメモリからの動画再生

簡単に確認しましたが、720×480のMP4を再生可能なことを確認。GUIはイマイチ。ファイル・フォルダ名が全角6文字までしか表示されない。まあ日本語が文字化けしないだけマシか。

ちなみに、殆どの動作をリモコンを使わずに本体だけで行なえますが、再生ボタンだけはリモコンにしか無いです。なぜ・・・

初めてのプロジェクタなら断然オススメ

気になったらまずは買ってみると良い。だって1万円以下ですもの。色々遊べるし、本体も軽いので持ち運びも可能。1万円以下で夢の100インチ大画面が可能です!コレを買って、本格的なプロジェクターに手を出すか決めるのもアリ。

ちなみに、最後に分解して見ようかと思いましたが、既にAmazonのレビューで分解した方がいるようです。なるほど面白い。
Amazon:色々楽しめる低価格プロジェクタ

追記
レビューから4年たち、かなりスペックアップしてきました。
出力解像度は720P(1280×720)と実用に耐える解像度になっています。割引で1万円切りになることも多いので、ぜひぜひ・・・

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