以前購入したKZ純正のTWS化ワイヤレスBluetoothレシーバー『KZ-AZ09』、3,000円台と格安で気に入っているのですが、やはりホワイトノイズが気になる・・・
ということで、TWS+とaptXに対応したUTWS3の2PIN版を購入しました。
※端子違いのMMCX版も仕様は同じです。お持ちのイヤホンに合わせて購入してください。
各種スペックと特徴
UTWS3は欲しい機能が全部搭載されているBluetoothレシーバーです。
販売価格1万円と、そこそこしますが、その価値は十分にある!
SOCはQualcomm製「QCC3020」
制御チップはQualcomm製「QCC3020」、低消費電力・AptX・QualcommTrueWireless Stereo Plus対応です。
搭載SOCが公開されていると安心感がありますね。
Qualcomm | QCC3020 Wireless Audio SoC
独立アンプ「TPA6140A2」搭載
QCC3020にもアンプ機能は内蔵されていますが、さらなる高音質化のため、独立したアンプ「TPA6140A2」を搭載。低歪みかつ大出力となっています。
また、スマホ側の音量調整とは独立したアナログ音量調節が可能になり、ダイナミックレンジの向上と低ノイズに貢献しています。
※前機種のutws1は独立アンプ非搭載でした。
QCC3020搭載のワイヤレスイヤホンは数あれど、独立アンプを搭載している機種は少ない。単純にコストアップに繋がりますからね。
TI.com – TPA6140A2 データシート
AACに加え、aptX対応。TWS+も対応!
iPhone対応の高音質Bluetooth規格「AAC」に加え、Androidでは「aptX」が利用できます。
ちなみに、「AAC」と「aptX」の音質差はあまりありませんが、aptXのほうが(規格では)低遅延です。
※遅延は再生機器側の仕様に大きく影響を受けます。
また、Androidの一部機種ではTWS+(True Wireless Stereo Plus)が利用可能。
低遅延・接続安定性が向上します。
ケータイ Watch – TWS Plus(True Wireless Stereo Plus)とは
連続再生7時間&本体+23時間分充電可能な専用ケース
TWS +モードで連続再生7時間、ケース内蔵バッテリーで4〜5回分のフル充電が可能です。
※TWS +非対応機種での連続再生は 5.5時間となります。
FiiO純正アプリでEQなど、各種設定可能
iOS・Android対応の「FiiO Control」アプリで、イコライザ等の各種調整が可能です。
デュアルマイクで通話がクリア
通話用マイクを2つ搭載。プライマリーマイクで声を、セカンダリーマイクが周囲のノイズを拾うので、ノイズ除去性能が高いようです。
※音楽再生時のノイズキャンセル機能ではありません。
※通話機能については使用しないのでレビューしません。
IPX4対応の防水性能
突然の雨や、汗での故障を防ぎます。
装着するイヤホンが防水ではないので、濡らさないようにしましょうね・・・
レシーバのボタン操作
レシーバーのボタンで、再生/一時停止/着信応答・音量調整が可能です。
他のレシーバーと比べてボタンが押しやすいのがポイント
開封、外観と装着感
シンプルなパッケージ。
裏面には、正規品判定用のシールが張ってあります。
Fiio公式サイトで正規品判定を行うことが可能です。
Fiio – Authenticity Check
同梱物。10cmのtypeC充電ケーブルが付属。充電器は別売りです。
バッテリー内蔵ケースは黒一色でシンプル。
高級感を感じるような外観ではないです。
充電端子はtypeCです。
ケース裏面。
充電は5V/1Aのようです。
レシーバー外観。
左右で色分けされていますね。
片耳8.12gと軽量なレシーバーです。
イヤホン(KZ ZSX)を取り付けるとこんな感じ。
耳掛け部分は曲げることが出来て、耳にフィットします。
メガネを掛けたままでもしっかり耳にフィット。首を振っても外れることはありません。
KZ ZSXはハウジングが大きいのですが、問題なく収納できます。
実は蓋の部分に若干干渉するのですが、ハウジングが触れる部分はスポンジ素材になっており傷防止にもなっています。
本体操作と専用アプリについて
左右のボタンを単押し・長押しすることで、様々な操作が可能。
ボタンが大きく、装着しながらの操作がしやすいですね。
操作項目は、「FiiO Control」アプリで変更することが可能です。
iOS版の「FiiO Control」アプリを紹介。初期設定でのみ使うアプリといった感じです。
※Android版も操作項目は同じです。
※アプリの日本語訳が中途半端なのはご愛嬌。
【ボタン機能変更】で、レシーバーのボタン操作を3種類から選ぶことが出来ます。
イコライザは「Rock」「Pop」「Vocal」から選択可能。
残念ながら、各帯域はプリセットから変更することは出来ません。
私はイコライザオフで使用しています。
各種音量調整。日本語訳することを諦めたようです・・・
「Volume of tones」はアナウンス音調整。
これを0にすることにより、「Connected!」といった機器接続時のアナウンス音を消すことが出来ます。
地味に便利。しかし、「Volume of tones」じゃなんの機能かわからないですね。
※パワーオフのみ音量0でもアナウンス音が流れます。
UTWS3の音質。ホワイトノイズ無しで完璧!
iPhoneとの組み合わせで使用してみましたが、KZ-AZ09と違いホワイトノイズが一切無く、有線と変わらない音質でした。
iPhopnはaptXに対応しておらず、KZ-AZ09と同じAACでの接続ですが、独立アンプの有無でここまで音質が違うとは・・・
ちなみに、AndroidでaptX(TWS+)接続も試しましたが、音質自体は変わらず高音質。
多少AACより艶っぽいか?いや、Android側のイコライザが影響している気もする・・・
満員電車で問題なく使える?
KZ-AZ09では、混雑した電車内で数秒音が途切れてしまいました。
完全ワイヤレスイヤホンの宿命、と思っていたのですが・・・
UTWS3では、1時間程度の通勤中、音の途切れが1度あるかないか。
送受信アンテナの効率が良いのか、バッファを多めに取っているのか・・・素晴らしい性能ですね。
UTWS3のここが残念
UTWS3を4ヶ月使用し気になった事が2つ。
マルチポイント接続が出来ない
複数の機器との同時接続(マルチポイント接続)には対応していません。
マルチポイント接続に対応していれば、mp3プレイヤーで音楽を聞きつつ、スマホの着信に応答することができるのですが・・・
レシーバーの充電ができないことがある
専用ケースにレシーバーを収納しても、片方のレシーバーの充電がスタートしないことがあります。
これは、レシーバーの端子が汚れているのが原因。位置的に皮膚に触れて汚れがついてしまいます。
充電ができない場合は、綿棒で軽く汚れを落とす必要があります。
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