AmazonでThermalright製のケースファン「TL-C12015W-S」を探していたところ、妙に安い製品を発見。
ツクモやドスパラでは3,000円弱で販売されているのにAmazonでは1,800円・・・
商品名も微妙な翻訳…怪しい。
よく見ると販売元が「ドリス電子科学技術有限会社」となっています。
はいはい、Amazonお馴染みの偽物ですね~
「ドリス電子科学技術有限会社」のストアページを見てみると、Thermalright製品だけを取り扱っているようです。
商品レビューの評価は高く、サクラレビューにも見えない。
⇒Amazon.co.jp:ドリス電子科学技術有限会社のストアフロント
もしかして本物か?いやでもドリスって怪しい…調べてみました。
目次
Thermalrightの国内正規代理店は株式会社ディラック
Thermalrightは台湾のPCパーツメーカー。
日本国内向けには代理店を経由し流通しています。
Thermalrightの日本国内 正規輸入代理店は株式会社ディラックとなっています。
※2023年8月現在
⇒製品情報 – 欲しいPC DIYパーツを世界から-株式会社ディラック ( Dirac )
代理店情報はThermalright公式ページにも記載があります。
日本国内の代理店はディラックのみ。
Japan – Thermalright
つまり、販売元が「ドリス電子科学技術有限会社」ということは国内正規ルートの製品ではない・・・?
やはり偽物?
「ドリス電子科学技術有限会社」は中国の正規代理店だった!
「ドリス電子科学技術有限会社」、Amazonの販売業者情報は以下のとおり。
⇒Amazon.co.jp出品者プロフィール:ドリス電子科学技術有限会社
販売業者: shenzhenshideruisidianzikejiyouxiangongsi
お問い合わせ先電話番号: +8618823439661
住所:龙岗区龙岗街道龙东社区 爱南路95号伟信达科技园1栋3层 深圳市 广东省 518000 CN
運営責任者名: 李红民
店舗名: ドリス電子科学技術有限会社
販売業者は「shenzhenshideruisidianzikejiyouxiangongsi」となっています。shenzhen=中国の深センですね・・・中国のパチモノか?と思いきや・・・
中国語に直すと「深圳市德瑞斯电子科技有限公司」。
これ、Thermalrightの中国国内向け正規代理店でした・・・
⇒China – Thermalright
「深圳市德瑞斯电子科技有限公司」の公式サイトはこちら。
⇒http://www.sz-dirise.com/
DIRISEブランドで展開しているようです。
なんと、中国国内向け正規代理店が日本向けにAmazonで販売している??
これ、代理店契約上は問題ないんですかね。
「ドリス電子科学技術有限会社」から製品を購入してみた
販売元がドリスの製品を2つ、Amazonで購入してみました。
Thermalright TL-C12015W-S – 12cmファン
15mm厚の薄型ケースファンです。
薄型でARGB・ホワイト色のケースファンは選択肢があまりないですね。
製品パッケージ。問題なさそう。
パッケージ裏面
ドリスの商品管理シールが貼ってあります。
内容物。ファンの質感・付属品に問題なし。
ファン裏面。正規品の証?Thermalrightのホログラムシールが貼ってあります。
ドリスではなくThermalrightの3年保証が付いています。
日本国内で保証を受けられるのかは不明。
リア(背面)ファンとして取り付け。ARGB含め、動作に問題はありません。
リアファンは薄型が良いですね。
これは…本物だと思います。多分。
■販売元がドリス電子科学技術有限会社
■販売元がAmazon.co.jp=ディラックの日本正規代理店品
Thermalright LGA1700-BCF
LGA1700ソケットのCPU反り対策製品。
マザーボードのCPU固定金具をこれに交換すると、反り防止になるとか
※この製品を使用するとマザーボードの保証が無効になる可能性があります。
外箱。本物に見えます。
剥がしたあとで申しわけないのですが、ケースファンと同じくドリスの商品管理シールが張ってありました。
本体と付属品。CPUグリス含め、正規品と同じです。
ケースファンと同じく、保証書も入っていました。3年保証です。
製品自体の品質も問題なく、正常に取り付けができました。
こちらの製品、構造が簡単なことから偽物・類似品が多数出回っているようです。
そのためか、箱にAuthentic Tag(真贋判定シール)が貼ってあります。
スクラッチを削ると、16桁のコードが出てきます。
QRコードからThermalright公式の真贋判定ページへアクセス。
http://thermalright.com/support/
コードを入力したところ、正規品と出ました。
※ページ内翻訳しています。
ちなみにこのコード、再度チェックをかけると2回目のチェックだと表示されます。
正規品のコードを流用できないようになっています。
これは本物と判断して良いと思います。
■販売元がドリス電子科学技術有限会社。正規流通品の半値です。
■販売元がAmazon.co.jp=ディラックの日本正規代理店品
「ドリス電子科学技術有限会社」で購入していいのか
結論として、「ドリス電子科学技術有限会社」が販売元のThermalright製品は本物と思われるものが届きました。
※国内流通正規品と比較ができていないので、確実に本物と断言はできませんが…
ディラックの国内正規ルートより安く購入できるのでおすすめ。
ただし公式の製品保証は正直期待できません。
初期不良であればAmazonが対応してくれます。
ですが、高額な商品や保証期間中に故障する可能性が高い水冷クーラーの購入は避けたほうがいいかも。
故障したら台湾のThermalrightと直接やりとり、不良品を台湾へ発送・・・?
厳しい。そもそも日本国内でも保証が有効かは不明。
もちろんドリスから購入したものはディラックは面倒見てくれません。
価格安いし、長期保証は不要!という方はドリスで購入すると良いでしょう。
私は今後もドリスで購入します。
「ドリス電子科学技術有限会社」が販売する製品は以下から。
⇒Amazon.co.jp:ドリス電子科学技術有限会社のストアフロント
コメント
価格的には、どりすの表示価格がどちらかと言えば”国際流通価格”に近いし、海外のサイトでの商品レビューでの価格とも近く、日本で一般的に売られている価格が異常。日本代理店の株式会社ディラックもちゃいな企業のモヨウだけれど、阿万で買うのにイチバン怖いのは、¥印がエンなのかュ餡なのかの判別が出来ない事だと思う。いっそ日本が通過名称を”両”に戻してしまえば、通販で通貨の心配をしなくて済むかもしれん、と思ったけれど、そうなると、RM(リンギット、約31円)分をチャージされて、ュ餡よりも痛い目に合うかも。せめて、日本円の表示記号をN¥に統一するぐらいしてほしい。